031898 ランダム
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アカタライ通信

後半(あれっ?*^ ^*)

看護婦さん、今あなた、今あなた、
「無痛分娩も考えてみますか?」って
おっしゃりました?
たしかに、おっしゃりましたね。

「も~ち~ろ~ん~考えてみます。
いいえいいえ、考えるまでもなくこの地獄から
抜け出せるんやったら絶対にさせていただきます!」
ってのがそのときの私の心。
でも、その心を言葉にする前に看護婦さんはダーリンに言いました。

看護婦:「もちろん、料金がかなり余分にかかりますが、、、」と。

「ダーリン、あんたまさか私を地獄から救ってくれるって言うてんのに、
まさか、拒絶したりはせぇへんやんな。。。
お金はもちろん大切や。
そりゃ、みなさまは麻酔せんでも産んではるよ。
私って我慢が足らんのんよね。うん。わかってる。
でも、でも、この期におよんで、
お金がとか麻酔はとか言えへんやんな。。。
なぁ、お願い!」
↑これも私の心。

もちろん(?)私の願いは叶えられて、
ダーリンは「おかねはだいじょうぶです。ますいしてください」
って拙い日本語で言うてくれた。

ありがとう。

看護婦:「ほんとうは陣痛初期からするのが望ましいんですけど、
先生と相談してきますからお待ちください」って言うて、去っていった。

先生はOKしてくれたけど、
その麻酔の準備ってのが恐ろしく時間がかかって、
しかも準備が整っても実際に麻酔するのにも時間がかかって、
時間を呪うこと数時間。
やっと麻酔が効いてきた頃には、ほんま嬉しかった。
医術って、すばらしい!

でも、いくら無痛分娩っていうても
全く痛みがないかといえばそうじゃない。
子宮口が全開するまでのお腹の痛みは感じへんねんけど、
子宮口が開いてからの赤ちゃんが下のほうに降りてくるときの
骨のキシミっていうの?そういう痛みはなくなれへん。
だから陣痛室から分娩室に移ってからの数時間の痛みは、
きっと無痛でない一般の陣痛と同じ痛みやったと思う。
そのころにはダーリンの腰のマッサージも板についてて、
私はというと長時間の陣痛の疲れで朦朧気味で
「ジュン、お願いやから早く出てきてっ!」の信念のみ。
痛さとかそういうことよりも、
早く出すことしか考えられへんかった(笑)

そして、23時23分、ジュン誕生。

産まれたあとは縫合があってんけど、
そのときもまだ麻酔は効いてて縫合の痛さは全く感じず、
縫ってもらいながら先生と話なんかしてた。
先生曰く、「ほんまは縫うのって、痛いねんぞ~」って、
「無痛の人は痛がれへんから、キレイに縫えるから
後々の痛さも少ないぞ~」って言うてた。

ジュンが産まれてきてくれて嬉しいってのと、
痛みから解放されて嬉しいってのが半々。
ジュン、ありがとう。
現代医学、万歳。


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